東武鉄道の100系スペーシアは1990(平成2)年6月に運用開始をした車両で、日光線方面の観光用特急「きぬ号」・「けごん号」として
投入された特急車両です。
100系の愛称となっている「スペーシア(SPACIA)」は一般公募によって決まり、1991年に通商産業省(現、経済産業省)からグッドデザイン賞
を受賞し、翌年1991年には鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞しました。
2006年3月18日のダイヤ改正より、JR東日本の新宿駅と東武鉄道の東武日光駅・鬼怒川温泉駅間で特急列車の直通運転を実施するに当たって、
106〜108の3編成がJR直通改造(JR無線設備やATS−Pなど保安装置の設置)が行われましたが、VVFインバーター制御装置(可変電圧可変
周波数制御装置)の周波数とJRのATS(保安装置)の周波数が近いためにパターン投入時に非常ブレーキかかるたりする電磁ノイズ(VVVF誘導障害)
が発生したりする問題があったらしく、それらの改良も行われています。
直通運転開始後は「スペーシアきぬがわ号」として新宿から2往復運転しており、個室のある6号車にはグリーン車マークが貼付されました。
関連リンク=JR485系